コクリエのメルマガで、絵本専門士HARUさんの連載を始めました。
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■ 【連載】絵本専門士HARUの絵本時間 Vol.3■
◇ 子どもたちに、本音と建前を教えたいとき
『ほんとうのことをいってもいいの?』文/パトリシア・C・マキサック、絵/ジゼル・ポター、訳/ふくもとゆきこ、B L出版、2002年
先日、コクリエ絵本の会で『としょかんライオン』をご紹介した際に、子どもたちのルールとの付き合い方に話が及びました。ルールは一つの柱としてあるけれど、守れない時もあってもいいよね、というさじ加減をどう子どもたちに理解してもらうか。子どもたちは本当に正直です。本音と建前、ではないですが、「ルールは守る、嘘はだめ。だけどその通りにいかない例外もあるよ。」と、そっと教えてくれる絵本です。
【あらすじ】
ある日、ママにうそをついたリビー。お腹のあたりが苦しくなって、涙も溢れてくるくらい、うそは苦しいものでした。「これからは、ほんとうのことだけをいおう」と心に誓い、リビーは学校へ。しかし、本当のことをいうたびになんだかみんなは怒っているみたい。学校が終わる頃には誰もリビーと口を聞いてくれなくなってしまいました。そして、お隣のタッセルベリーさんの言葉を通して、リビーは変わっていくことになるのです。
- そこに思いやりが、あるかどうか
学校から帰ったリビーにお母さんはいいます。
「ときどき、ほんとうのことをいわなくてもいいときにいってしまうことがあるのよ。いいかたがわるかったり、いじわるでいってしまったりね。そうしたらひとをきずつけてしまうの。でも、おもいやりをもってほんとうのことをいうのは、ただしいことなのよ。」
そう、まさにそこに「思いやりの心」があるかどうか、なのですよね。その胸に浮かんだ言葉を発する前に、相手の気持ちを慮る「思いやり」があるかどうか、を自分に問いかけてみるとよいのだと思います。
本当のことって、ときに言われたくないことであったり、スッと受け入れられない時ってありますよね。そんなこともあるんだよ。だから、「ほんとうのこと」をどう扱うか考えてみて、そうこの絵本に大人も子どもも教えられるはずです。
絵本専門士 藤井遥
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