【開催しました!】古民家で日本の夏&怖い絵本 

2024年7月20日~21日、1泊2日のイベント 古民家で日本の夏&怖い絵本 を開催しました!

当日は曇天だったけれど湿度が高く、日本の夏らしいじとっとした暑さでした。

にもマケズ、到着早々子どもたちは虫かごと虫取り網を持って田んぼや畑へ飛び出していき、カエル・やとんぼを追いかけまわす! 

疲れたらクーラーのある部屋で少し休憩して、また外へ。

お腹がすいたら少しお菓子を食べて、また外へ。 パワーに圧倒されました。

車も通らないし、畑や田んぼを少し高い位置から見渡せるので 子どもがどこにいるかがわかって安心して見ていられるのも ふいごファームのよいところ。

そして夜。

大人たちは怖い&妖しい絵本の会。座敷童やあずきとぎ。そしてなにかいるかもしれない日本家屋の天井裏。絵本に描かれた古民家や黒い梁がそのままリアルに目の前にあるというのは迫力満点!

日本人形も雰囲気をUP。ロウソクを灯したら、予想外に暑くなりすぎて消しましたが・・・。

講師のHARUさんは、絵本の絵に隠された作者の意図、物語の出典としての本もご紹介してくださり、奥深い妖の世界に大人たちは魅了されました。

翌日は 南房総市産のスイカ割をし、ピクニック絵本として 外で これぞ夏!な絵本を堪能。

1日目の夜の昆虫観察会ではトラブルが起きてしまったのが心痛いのですが、みなさんが貴重な体験をし、夏の始まりを楽しんでいただけたなら、主催者としてとても嬉しいです。

これからが夏本番!

思いっきり楽しみましょうね♪

HARUさんの絵本の時間 #5「あひる」食べるとは、生あるものの命をいただくこと



『あひる』作/石川えりこ、精興社、2015年

あらすじ

庭にある鶏小屋に、起きたらすぐにたまごを取りにいくのが「わたし」の仕事です。

ある日隣町のおじさんから、体の弱ったあひるが届きました。「わたし」と弟は、すぐにあひるに夢中になります。あひるの眠る様子をじっと見つめたり、次の日には学校から急いで帰って川で泳がせたり。川で運動をして、えさを食べると、あひるも少し元気になったようでした。

さらに次の日も、先を争うように弟と帰ってきた「わたし」は、「あひるがおらん」と気がつくのでした。夕ごはんの支度をしているお母さんのところに駆けつけると、台所はお醤油と砂糖の混じったいい匂いでいっぱいでした。その日の夕飯は、「わたし」も弟も大好きな野菜とお肉の煮物。「あひるじゃないよね」と尋ねる弟に、お母さんは優しく答えるのでした。

命をいただくことを真正面から見つめるとき


著者の子ども時代を絵本化した本作。『ひよこプロジェクト』を開催しているコクリエにぴったりな絵本です。自分たちが食卓で美味しくいただいているお肉は、どこからくるのか。どんな姿をしていたのか。命をいただく、というその痛みとありがたさを感じさせてくれます。

作者の子供時代は、家庭で鶏の生んだ卵を調理して食べ、年を取ったら順番にしめて食用にしたり、庭で野菜を育て、時にご近所の方と物々交換をしたりする−なんてことが生活の中で行われていた時代です。

急に姿の見えなくなったあひる。お母さん、おばあちゃんの作る美味しい煮物。いつも食べているお肉とは違う、少しかたい肉。不安になり、「あれ、あひるじゃないよね」と尋ねる弟に、「ちがうよ」とお母さんは弟の顔を見ながら優しく答えます。

でも、「わたし」は気づいているのです。「あひるじゃなければよかったのにな…」と。

皆さんだったらどう答えますか?

この絵本では、おばあちゃんの受け答え、表情にも注目です。優しい嘘をつくか、つまびらかに真実を話すか、本当のことを告げず見守るか−。皆さんだったらどう子どもたちに答えるでしょうか。そして、子どもたちはどう受け止めるでしょうか。

命のやりとりを身近に感じ、まさにその命を糧に作者は大きくなってきたと話します。食と命の関係を見つめ直す機会をくれるこの絵本。お子さんとのじっくり話してみるきっかけになるはずです。

絵本専門士 藤井遥

(2023/5/24 メルマガ原稿より)

●コクリエでは HARUさんをお招きして 毎月 大人のための絵本の会を開催しています。もっと話を聞いてみたい、絵本専門士さんや絵本好きな人たちと話をしたいという方はぜひ体験でいらしてみてくださいね。  

【夏休み特別企画】古民家で日本の夏と怖い絵本 7/20(土)~7/21(日) 夏の楽しみをぎゅっと詰め込みました

築百年の古民家と田んぼ・畑・山に囲まれたプライベート空間で夏を楽しみながら、「怖い絵本」体験はいかがでしょうか? コクリエと提携しているふいごファームを貸し切ってお届けする、とっておきコラボ企画です!

この空間を貸切!!すべてがふいごファームの敷地です

焚火、星空、虫採り、ろうそくを灯しての怪談、蚊取線香、キャンプ炊飯、大人も子どもも、思いっきり、夏、しましょう♪

千葉県南房総市にあるふいごファームは、小高い山の上にポツンとある古民家がシンボル。目の前には青々とした稲がそよぐ田んぼや畑が広がり、見上げれば青い空と白い雲。夜には満天の星空の下で焚火や虫の声を楽しみ、朝は鶏の鳴き声で起床。そう、まさに日本のふるさとが体験できます。

そして日本の夏と言えば怪談(やや強引?)。古民家で「怖い絵本」を読んだら、ぞくっとひやっとなっておもしろそう。絵本の専門家・絵本専門士さんが昔から伝わる民話や伝承、妖怪などのお話をピックアップ。和な怖さをお届けする絵本イベントもぜひお楽しみください(怖さ倍増の小道具にも期待!)。

大人たちが冷えている間、子どもたちは夜の昆虫観察(カブトムシなどの虫がとれたらお持ち帰りもOK)を準備していますので、ご安心を。

開催日時2024年7月20日(土)・21日(日)
場所ふいごファーム (現地集合)   
 千葉県南房総市小戸871番地 
日程(予定)
7月20日(土)
~15:00 現地集合・自由時間 里山で自由に遊んでください
15:30~ 夕食作り(キャンプ炊飯でカレーライス。材料は準備します)
17:00~19:00 夕食・子どもはお風呂等
19:00~20:30 大人→ 真夏の夜の怖い絵本 (絵本の会)
        子ども→ 夜の昆虫観察会(雨天時室内工作)
  終わり次第 花火、お風呂
22:00 消灯

7月21日(日)
6:00~8:00 朝ごはん(各自持参)
8:30~9:30ごろ 大人&子ども:お外でピクニック絵本(絵本の会)
~11:00  自由解散 
参加費〇親子1組(大人1子ども1) 15,000円
 1人追加 +2000円(3歳以下は無料)
 大人のみの参加 -2000円

〇お支払いは現地現金払い もしくは銀行振込
※日帰りの方はご相談ください

〇参加費に含まれるもの:宿泊費、夕食費、絵本イベント参加費(2回分)、20日夜の子どもイベント参加料金(コクリエ特別価格)、花火

〇参加費に含まれないもの:現地までの移動費、2日目の朝食
宿泊・設備について・母屋で就寝またはキャンプ 
・母屋の場合、雑魚寝となります。寝袋等寝具をご持参ください。
・アメニティはご持参ください
・ドライヤー有
・冷蔵庫(限り有り)、電子レンジ、キッチン利用可
・駐車場有 (大きな車の場合、事前にお知らせください)
絵本イベント講師絵本専門士 HARUさん
申込方法申込/お問合せ:
こちらのお申込みフォーム からお申込みください。

申込締め切り:7月10日(水)12:00
その他・最低催行人数に満たない場合、鎌倉のコクリエにて「怖い絵本」の会を行います。日程やプログラム、詳細は7月11日に別途ご案内いたしますのでご了承くださいませ。
・台風など荒天時はふいごファームでの開催を中止します。
・キャンセルは実施3日前までにお知らせください。
お問合せ先コクリエ親子ラボ 粂川(くめかわ)
 info@cc-oyakolab.net   070-7793-3729